1.污れた下著
作詞:中村中
作曲:中村中
編曲:浦清英
君にオヤスミを言って
切った電話の後に
僕は自分の部屋にいなかった
寂しがり屋が僕をつかんで
離してくれなかったんだ
君に會う約束の ほんの數時間前
僕はひとりで部屋にいなかった
だからなんだか
少し疲れた顏して君に會ったんだ
ボタンも掛け違えて
下著も污れたまま
いつもと違う髮の香りを
君は譽めてくれたね
冷たい言葉より 面倒が嫌いサ
愛を滿たすよりも 都合が良ければいい
だけど君みたいに 噓に氣付いてても
優しいままの戀なんて
僕は少しも好きじゃない…
君にくちづけをして
眠った晚の夢で
あいにく君は鄰にいなかった
それもそのはず 君は一晚
眠らずに僕を見ていた
言葉に詰まる度に
この瞳を覗き迂んで
僕に預けた愛の在り處を
君は尋ね續けた
造り物の愛と 本物の愛との
違いが判るなら 僕に教えてみてヨ
だけど君もどうせ 同じ寂しがり屋
それを認められるなら
會ってもいいよ 君にまた…
冷たい言葉より 面倒が嫌いサ
足りない愛よりも 熱い肌が好きだな
このままが嫌なら 君が離れればいい
それとなくが嫌だったら
言ってあげるよ サヨナラは…
2.友達の詩
作詞:中村中
作曲:中村中
編曲:浦清英
觸れるまでもなく先の事が
見えてしまうなんて
そんなつまらない戀を
隨分續けて來たね
胸の痛み 直さないで
別の傷で隱すけど
簡單にばれてしまう
どこからか流れてしまう
手を繫ぐくらいでいい
並んで步くくらいでいい
それすら危ういから
大切な人は友達くらいでいい
寄り掛からなけりゃ側に居れたの?
氣にしていなければ
離れたけれど今更…
無理だと氣付く
笑われて馬鹿にされて
それでも憎めないなんて
自分だけ責めるなんて
いつまでも 情けないね
手を繫ぐくらいでいい
並んで步くくらいでいい
それすら危ういから
大切な人が見えていれば上出來
忘れた頃に もう一度會えたら
仲良くしてね
手を繫ぐくらいでいい
並んで步くくらいでいい
それすら危ういから
大切な人が見えていれば上出來
手を繫ぐくらいでいい
並んで步くくらいでいい
それすら危ういから
大切な人は友達くらいでいい
友達くらいが丁度 いい
3.風立ちぬ
ゲゲゲの鬼太郎 千年咒い歌 主題歌
作詞:中村中
作曲:中村中
編曲:小西貴雄
見送ってくれなくても 良かったのに
また會えると信じてる 貴方は無邪氣な人
明日が來なければいいのになんて 貴方を困らせたりして
わざと子供ぶったりした 私を許して
遠ざかる その背中 私の夢と重ねた
まだ寒い 空の下 貴方は振り向かないでいて
まるで逃げ出すみたいな 別れだったね
さよならも言わせないで 私は意地惡な人
幾つかの噓をかじりながら 私達は大人になるけれど
目には見えないもの達に 邪魔をされるけど
ひたむきな ままでいて 向かい風はどんなに強くても
搖るぎない 貴方の足どりを 感じてるから
遠ざかる その背中 淋しさに負けそうでも
また會えると そう信じてくれている 貴方を守りたい
守りたいから
4.リンゴ賣り
作詞:中村中
作曲:中村中
編曲:浦清英
別に好きでこんな服を
著てるわけじゃない
別に好きでこんな顏を
してるわけじゃない
だって派手な衣裝で隱さなきゃ
だって派手な化粧で隱さなきゃ
だって剝げた心を指差して
貴方達 笑うじゃないの
誰にだって優しい事を
言いたいわけじゃない
誰にだっていい顏ばかり
したいわけじゃない
だけど輕い口調で流さなきゃ
だけど輕く笑顏で答えなきゃ
勝手な事 散々言っといて
貴方達 笑うじゃないの
私を買って下さい
一晚買って下さい
綺麗な服も 長い睫毛も
何も殘っていない
私を抱いて下さい
一晚抱いて下さい
お全じゃなくて 體じゃなくて
愛は在りませんか
何處に夢を落としたのか
思い出せなくて
夢を見れる國を探す
夜の片隅へ
少し綺麗に見えりゃそれでいい
少し優しくなれりゃそれでいい
すれ違い樣 耳につく他人の聲
鼻先で 笑えればいい
私を買って下さい
一晚買って下さい
つまずくだけじゃ
血も流れない
淚すら流れない
私を抱いて下さい
一晚抱いて下さい
さみしさだけじゃ
夢も見れない
愛は在りませんか
私を抱いて下さい
いつまでも抱いて下さい
5.AM零時
作詞:中村中
作曲:中村中
編曲:浦清英
本當はさっきの道
左だったんです
大丈夫 そこを
右に曲がれば元の道
掃りたくないだなんて
言わせるつもりですか
氣付かない真似(フリ)しながら
飛ばさないで下さい
さっきから車は
エンジンを鳴かせて
二人は沈默で息を詰まらせる
海が見えても
真っ直ぐ行きませんか
崖が見えても
真っ直ぐにしませんか
もう少しゆっくりと
空でも見ませんか
ほら見てよ今夜は
星が瞬いているから
さっきから表は
風ばかり鳴かせて
貴方は 窗ガラス 急に閉じる
海が見えても
真っ直ぐ行きませんか
崖が見えても
真っ直ぐにしませんか
空が見えたら
後は任せてみませんか
今より 側に
行ける氣がしませんか
淚が落ちるのと
どちらが先に著くでしょう
淚なんか判らないくらい
二人共 風よりも早くなれ
6.風になる
作詞:中村中
作曲:中村中
編曲:河野伸
あの人をなぜ追いかける
あの人をなぜ追いかける
その譯に氣付いた途端に
あの人が風になる
まるで心の中をも
發(あば)かれてるみたいだ
言葉の隙だけじゃなく
まるで心の中まで
覗かれてるみたいだ
弱みの底だけじゃなく
嗚呼 熱くなる程 遠くなるよ
あの人がなぜ側に欲しい
あの人がなぜ側に欲しい
その譯に氣付いた途端に
あの人が風になる
まるで心の中をも
笑われてるみたいだ
まだ見ぬ夢だけじゃなく
まるで心の中まで
ばらされてるみたいだ
弱みの種だけじゃなく
嗚呼 不思議がっても 掃らないよ
追い掛ける譯なんて
側に欲しい譯なんて
誰にも喋りゃしないのに
仕草がそうさせる
言葉がそうさせる
あの人に何處かで氣付かせる
嗚呼 熱くなる程 遠くなるよ
嗚呼 不思議がっても 掃らないよ
嗚呼 觸れる手前で 風になるよ
7.風の街を捨てて
作詞:中村中
作曲:中村中
編曲:浦清英
靜かな街は默ったままで
私を見送ります
後ろ姿の貴方を殘し
風が通り過ぎた
落とした物があったような
手の平に殘る淋しさ
見送る人のいない阪道を
振り向けないでいる
何か忘れてきたような
簡單すぎる手荷物
言わないままにしてきた言葉を
亂暴に詰めてきた
呼び止めてくれるなら
今すぐにも振り返るのに
追い掛けてくれるなら
こんなバス飛び降りるのに
靜かな街は默ったままで
私を見送ります
後ろ姿の貴方を殘し
風が通り過ぎた
自慢出來る物なんて
何ひとつ持っていなくても
貴方との每日が
それだけで生きる意味だった
靜かな街は默ったままで
私を見送ります
後ろ姿の貴方を捨てて
風は遠く 遠く
バスにゆられて往くその先で
私 大人に變わるわ
貴方の聲を探さないように
貴方には賴らないように
私 振り向かない
8.煙草
作詞:中村中
作曲:中村中
編曲:宗本康兵
君の遲刻が直ったら
僕も煙草をやめていいよ、と
半分冗談 半分本氣の
そんな二人の始まり
5分でも遲れて來たら
この話は取り消しだよ、と
こんな約束は初めてなのに
期待 裡切ってゴメン
目の前で煙草に火をつけて
笑っていたけど
悔しかったのは私じゃなくて
信じてくれてた貴方の方だね
本當は美味しくなんかない
苦いだけの煙草なら
火をつける暇もないくらい
いつも側にいられるように
每朝 私に待たされて
風邪でもひかせないように
明日は貴方よりも先に
街の色を數えるよ
灰皿に押し付けている
つぶれた吸い殼の正體が
やり切れなさとか悲しみならば
この掌を賴って
惡ふざけみたいな約束さえ
守れない事で
口先ばかりで 裡切る事で
何を失うか分かった氣がした
本當は別に氣にならない
苦いだけの煙草でも
火をつける暇もないくらい
いつも側にいられるように
每朝 貴方に急かされる
ように部屋を飛び出して
遲れて來た貴方にそっと
今日も青い空の色を教えるよ
誰にも望まれてはいない
苦いだけの戀だけど
何かにもみ消されるまでは
貴方を好きでいさせて
9.まだ熱いくちびる
作詞:中村中
作曲:中村中
貴方の前ではじめて瞳をとじた
何も見なかった おぼえているのは
今もまだ 熱いくちびる
目には見えない心を覗いてみたかった
今 確かなのは おぼえたものより
今もまだ 熱いくちびる
胸の鍵は 掛け忘れていたみたい
氣がついたら もう心は盜まれていた
下さい もう一度
貴方が教えてくれた味
下さい もう一度
火傷の跡を撫ぞってよ
もう 貴方しか治せない
誰かの前ではじめて淚を見せた
悲しいからとか そういうのじゃない
なぜかまだ 熱いくちびる
胸の鍵は わざと開けておいたのに
振り向いたら もう出口は塞がれていた
下さい もう一度
貴方が教えてくれた味
下さい もう一度
火傷の跡がうずいてる
もう 貴方しか觸れない
下さい もう一度
貴方が教えてくれた味
下さい もう一度
火傷の跡を撫ぞってよ
もう 貴方しか治せない
もう 貴方しか觸れない
貴方の前ではじめて瞳をとじた
何も見なかった おぼえているのは
今もまだ 熱いくちびる
10.私の中の「いい女」
作詞:中村中
作曲:中村中
編曲:浦清英
昔から好きだった白い服が似合わない
瞳が荒んで色を變えたせいね
あの頃は似合ってた淡いメイクが映えない
泣きたい氣持ちが隱せなくなってる
淚の跡を 重ねて笑顏
何度も何度も重ねて
少し亂暴なやり方だけど
そうやって強くなったつもりよ
重たい上著を脫ぎ捨てて
裸になったら何が殘るかしら
迷いも柵も脫ぎ捨てて
そろそろ目覺めて 私の中の「いい女」
人前で言えなくて默ってた夢の話
言葉にするのはいけない氣がしてた
愛だとか夢だとか興味ない譯じゃないのに
冷たい奴だと思われたりしてた
失敗續きも たまにはあるもの
誰かを責めてはダメよね
でも忘れないで ほら思い出して
そうやって強くなった筈でしょ
分厚い反面を剝ぎ取って
素顏になったらどんな笑顏かしら
淚も悲しみも剝ぎ取って
素直に笑って 私の中の「いい女」
重たい上著を脫ぎ捨てて
裸になったら何が殘るかしら
迷いも柵も脫ぎ捨てて
そろそろ目覺めて 私の中の「いい女」
11.事勿れ主義
作詞:中村中
作曲:中村中
同じ顏して步いてるのは
心を悟られない為なのね
妙な姿勢(ポ一ズ)で呼吸するのも
誰にも嫌われない為だけど
でもそれじゃ 息苦しいわ
口に出さなきゃ バレないと思って
惡い事企んでる奴がいるだろう
服を脫げ 武器を置け
默ってるのは罪な事
目を開け 口を利け
その腹の內 見せてみろ
その暗闇が 肺を拔け出し
日本の今後を包む前に
私は走る 上手く言えない
氣持ちを踏みにじられないような
屁理屈(ただしさ)を探す為に
出て行った私を惡く言えばいいさ
諦めるその時は どうせひとりさ
爪を研げ 牙を剝け
知らない事は恐い事
手を離せ そこを退け
だから私は街を出る
鬼が來たなら身を隱す
でもソレって古いんじゃない?
服を脫げ 武器を置け
默ってるのは罪な事
目を開け 口を利け
知らない事は恐い事
爪を研げ 牙を剝け
あたしは事を興す主義
手を離せ そこを退け
騙し合うよりぶつかりたい
弱り切るより燃え盡きたい
どうせ死ぬなら笑ってたい
真面目に生きてるだけです
12.未練通り
作詞:中村中
作曲:中村中
編曲:浦清英
思い出に出來ない 下らない別れがある
この通りに來る度に
若かったあたしと 優しい頃のあんたが
今でも手を繫いでる
掃るあんたはいいよね
誰かが待ってる故鄉で
好き勝手やってりゃいいんだから
殘るあたしはひとりで
あんたと步いたこの道で
いつまでも あんたに會わなきゃいけない
未練通りは秋の空 ホラまた
あいつが あいつが笑った
もしも今あたしが あの頃に戾れるなら
あんたの事殺したい
愛し合うその前に もっと早くに二人を
引き裂いてりゃよかったね
掃るあんたはいいよね
誰かが待ってる故鄉で
ヨロシクやってりゃいいんだから
殘るあたしはひとりで
あんたと步いたこの道で
いつまでも あんたを引きずって暮らす
未練通りは秋の空 ホラまた
思い出も顏色を變えたね
掃るあんたはいいよね
誰かが待ってる故鄉で
好き勝手やってりゃいいんだから
殘るあたしはひとりで
あんたと步いたこの道で
いつまでも あんたに會わなきゃいけない
未練通りは秋の空 ホラまた
あいつが あいつが 笑った
未練通りは秋の空 ホラ今!
あいつが あいつが 笑った
13.トランクソング
作詞:中村中
作曲:中村中
風が吹いた 洗濯物が飛ばされて
ママの悲鳴が貴方の部屋にも
聞こえるでしょ それは二人だけの合圖
素敵な旅の予感よ
ゆうべ ひとりで濡らしたシ一ツが
世界地圖を廣げるように
鄰の空き地に著地するまでが
二人に 與えられたわずかな隙
息を殺すスリルが好き
よそ見したママの目を盜むの
空っぽのトランクでどこまで行こうか
貴方と二人ならばどこへでも
素敵な物ばかり拾って步いて
トランクいっぱい集めましょう
忘れ物は「忘れてしまうような物」
大事な物なら胸のポケット
喧嘩したり 浮氣の事で泣いた日々も
今は胸のポケット
ママは 自由に憧れていたし
パパは二度と戾って來ない
飼っていた三毛貓の事は惜しいけど
貴方が 夜中に部屋を拔け出して
屋根から落ちる事もない
きっと皆が喜ぶはずでしょう
空っぽのトランクでどこまで行こうか
貴方と二人ならばどこへでも
私の荷物なんか捨てたっていいのよ
貴方の荷物を持つために
いつか 二人で污したシ一ツに
可愛い坊やの寢息を
夢見てると貴方には笑われるけど
いつも やってみなきゃわからなくて
自分の手を污してきた
中には變わる未來もあった
葉わないとわかっていても
空っぽのトランクでどこまで行こうか
貴方と二人ならばどこへでも
素敵な物ばかり拾って步いて
トランクいっぱい集めましょう
14.雨のロマンス
作詞:中村中
作曲:中村中
編曲:浦清英
今夜の淚を 返しておくれよ
泣くなと言うなら
泣かれて困るなら
貴方を責めずに 出ていく私の
泣きたい氣持ちを
拭ってみせてよ
ホラ、ごらん 今夜の雨は
君の代わりに泣いてるなんて
笑わせないで こんな雨なら
一晚で止むじゃないか
Rainy days Rainy nights
あいつに一生 雨の日を
いつかの淚は
止まっちゃいないよ
今でも心で 溢れんばかりだよ
傘などよこさないで
強がる私の
濡れてる姿を 嘲笑えばいいさ
ホラ、みてよ 今夜の雨は
力の限り 叩きつけてる
私の氣持ち 代わりに背負って
あの街へ 降りそそげよ
Rainy days Rainy nights
あいつに一生 雨の日を
Rainy days Rainy nights
あいつに一生 雨の日を
15.裸電球
作詞:中村中
作曲:中村中
編曲:浦清英
いつもは相手にしないのに
こんな夜ばかりどうしたの
外の雨 それとも淋しいの
ぐっしょり濡れて 夏の蟲
あんたはいつも氣まぐれで
わざと騷ぐのは空元氣
そうしなきゃ みじめになりそうで
やってくるのを知ってるよ
あんたがよけりゃ 一緒に暮らそう
私なら 行く宛ても掃る宛てもない
抱けばつまらぬ 體だけどさ
逃げたりしないよ
いつもは足音 荒立てて
やってくるのにどうしたの
抱かれたら 私も冷たいよ
休を拭いて 夏の蟲
一緒に死のうって話なら
私は別に構わない
私ならそう言うの わかってて
今夜も會いに來たんだろ
あんたがよけりゃ 一緒に暮らそう
賑やかな每日が あるだけましさ
派手な暮らしは 出來ないけれど
逃げたりしないよ
あんたがよけりゃ 一緒に暮らそう
私なら 行く宛ても掃る宛てもない
抱けばつまらぬ 體だけどさ
逃げたりしないよ
逃げたりしないよ
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